黒宮菜菜/ ネアンデルタール人の子供

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アーティスト:黒宮菜菜

タイトル  :ネアンデルタール人の子供

制作年   :2020年

素材    :oil and acrylic on canvas

サイズ   :h: 18.5, w: 14.5, d: 4.4 cm

エディション:一点物

額装    :なし

※作品は税込価格です。

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"ゆらぎ"の絵画で人間の性と世界の有様を表現する気鋭画家・黒宮菜菜。

黒宮が描く境界が曖昧で幻想的なイメージは、見る人の想像力を喚起させ、曖昧であるが故により強い印象を脳裏に焼き付ける。また画中の絵具が流れた痕跡からは、様々の移ろいが美しくまた儚くも想起させられる。

黒宮の近年の油彩作品には、キャンバスの周りに額縁のような形態の厚い絵具層の土手がある。キャンバスを寝かせた状態にして、上から画用液を土手のヒタヒタまで注ぎ込むと、絵具で描いたイメージは消えたり、滲んだり、ぼやけていくーこの独自の手法が黒宮の”ゆらぎ”を産み出している。制作の過程上表れたこの土手は、画用液を画面上に留まらせる、まるで器のような役割を果たしている。

黒宮の絵は、ある種の物語性(小説、悲劇、喜劇、登場人物、人間の性、生と死)をモチーフとしている。

今作は、ネット上で黒宮が探してきたネアンデルタール人の復元CGの容姿にインスピレーションを受けて制作された。


アーティスト情報

黒宮菜菜 Nana Kuromiya

黒宮菜菜 Nana Kuromiya

1980年東京生まれ 。

「トーキョーワンダーウォール2014」でのワンダーウォール賞受賞や、2018年「第21回 岡本太郎現代芸術賞展」での大作の出展、2019年大原美術館によるレジデンスプログラム「ARKO」での滞在制作とそれに続く同館での個展、VOCA展2020での佳作賞受賞など、近年その精力的な発表と研究を重ねた独創的な作風で注目を集めている作家。 主に人物像をモチーフとして、液状に溶いた油絵具による油彩作品と、重ねた和紙に染料を滲ませて描く紙作品、2タイプの技法を使い分けて作品を制作。画材の滲みをコントロールし、さらに描画を加えることでイメージの曖昧さを現実に引き寄せる描き方は、その綱引きのような微妙な行為自体が作品のコンセプトとも繋がっている。画中に現れる透明で不確かな輪郭となった身体像を通して、私たちは日常の知覚や認識の希薄さ、曖昧さに気付かされるだけでなく、そこに「曖昧な世界」のリアリティを感じ取ることが出来る。